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2008年2月1日金曜日

「~「言うこときかない」はどうすればいい?~」

皆様の育児の参考にしていただけたらと、 『育児のヒント』を記載しています。 
今回は湘北短期大学元教授の山岸道子先生です。


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 「子どもがちっとも言うこときいてくれない・・・」と寂しそうに、困ったようにつぶやか れる保護者の方によく出会います。言うこときいてくれないとまず、「叱ってしまう」ので ますますきいてくれなくなります。どうしてなのか、どうすればいいのか今回はご一緒に考 えて見ましょう。子どもに限らず人間が他者の意見を受け入れるには
 1 自分の情緒・気持ちが安定していること 
 2 その人に信頼と愛情を感じていること
 3 わかりやすいこと
です。このような状況にもとでは子どもたちは基本的には大好きなお母さんの言うことをし っかりきいて、そのとおりにして、ほめてもらって、大きくなりたいと思っています。 しかし、そのいづれかが不十分だときいてもらえません。「子どもだから親の言うことはき くべし」など子どもはそうは思っていないのです。

 1の子どもの情緒を安定させておくためには「ほめる」こと「だっこ」することです。そ うすると「わがままな子になるのでは?」と心配する方もおられるようですが、まったく心 配はありません。絵本「いいこってどんな子?」(冨山房)をご参考に。
 2 お子さんは一般的にお母さんとの愛着形成が出来てますので大好きで信頼してます。
3歳までは甘えを充分に満たしてあげていれば愛着形成ができます。充分に甘えの受容をし てもらったお子さんは、自然にきれいに自立します。
 3に関して、お母さん方は子どもの発達の姿や心の状況、知的な状況など専門的な学習を されていません。それでいいのです。でも子どもの気持ちや状況をわかってあげる努力は大 切でわかってあげることが、子どもにわかりやすくお話してあげられることです。そのため にやはり絵本はお母様方の育児に役立ちます。例えば、子どもがどんなに我慢しているかを 知って言葉かけをするために「あかがいちばん」ほるぷ出版 「ちょっとだけ」福音館 「だ いじょうぶだいじょうぶ」講談社などがよいでしょう。そしてわかりやすくおはなしするた めに絵本を助手として利用してください。「どんなかんじかなあ」自由国民社(5歳児位)。 「しんせつなともだち」福音館(2~3 歳から)

 絵本は子どもの気持ちのわかった作者が、子どもに伝えたいメッセージを子どもが関心の ある題材を見つけてわかりやすく表現しています。大人が子どもに伝えたいことを伝えるた めの参考になると同時に、絵本の力を借りて(育児の補助として)伝えるとよいでしょう。 今年は絵本を「子どものためのもの」と思い込まずに保護者の育児の参考書としてまた、お 子さんとの共通の理解のためのお手伝いしてくれるものとして利用されることをお勧めし ます。たくさんの絵本と出会ってください。そのことを通して自然とお子さんに良い絵本は どれか ということも解ってこられると思います。
 お母さんが楽しいことが子育ての第一のポイントです。