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2008年4月1日火曜日

「子育てで戸惑われるとき」

皆様の育児の参考にしていただけたらと、 『育児のヒント』を記載しています。 
今回は、あゆのこ保育園 町田和子園長です。


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 子育てをしていると、生活のいろいろな場面でお子さんとの関わりについて 戸惑いを感じられることも多いのではないでしょうか。子どもの気持ちを尊重し てあげたい、できるだけ見守って、やりたいことをさせてあげたいという思いは あっても、ご自分の願いとお子さんの行動とがかみ合わなかったりすると、どう 関わったらよいかと悩まれることもあると思います。
 例えば、そろそろ遊んでいるおもちゃを片づけてほしいときなどに、「さあ、 お片づけよ」と伝えてもなかなか片づけてくれなかったりすると、誰でもイラ イラしてしまうものです。そのうちに「早くしなさい」「何度いったらわかるの」 などと大きな声をだしてしまったりすると、親自身もだんだん気持ちが沈んで きますね。子どもも大きな声で言われれば、そのときは片づけるかもしれません が、叱られるのが嫌で片づけるということになり、親にとっても子にとっても気 持ちがよいものではありません。
 子どもは突然言われたり急がされても、すぐに気持ちを切り替えることができ ません。園でもお片づけの時には必ず 5 分前には「今はまだ遊んでいてもいいけれど、もう少ししたらお片づけにしようね」などと事前に予告をするようにして います。そうすることによって、子どもたちは、しばらくはそのまま遊び続けること ができて気持ちも満足し、同時に、少ししたらお片づけの時間がくることを予測し、 心の準備をすることができます。そして、「さあ、じゃあそろそろお片づけしましょ う」と言われて自分から片付けることができれば、「いい子ね」と褒めてもらうこと ができるのです。褒めてもらうことは、子どもにはとても嬉しいものです。褒められ ることによって、子どもは「こうすればいいんだ」ということを学んでいくことが できます。
 また、用事があって急いでいらっしゃるときに限って子どもが駄々をこねて言う ことを聞いてくれない、などと感じられることはありませんか? お母さんも急い でいると心にゆとりがなくなって、表情もなんとなく険しくなっているかもしれま せんね。子どもはそんな雰囲気を敏感に感じて不安になってしまうのです。そんな ときは一呼吸して気持ちを落ち着けて、「今日はご用事があって急いでいるの。協力 してね」とお子さんに話しをしてあげましょう。「まだ言葉で言っても理解できない のでは?」と思われるかもしれませんが、お母さんがお子さんに対してきちんと向き 合って真剣に伝えることはとても大事です。
 時間にゆとりのあるときには、十分に子どもの気持ちを受けとめてあげましょう。 子どもの心の中に「愛されている」という安心感があれば、子どもはその安心感を バネに気持ちを切り替えていくことができます。




あゆのこ保育園 園長 町田和子