『だいじょうぶ だいじょうぶ』

作・絵:いとうひろし 
(講談社 2006 年)

　子どもの苦手なことに、必要以上に「頑張れ」と励ましてはいませんか?
　必要なのは「頑張れ!」という励ましではなく、ただその不安な 気持ちを受け止めてあげることだけで十分なのです。本当に頑張ってい る人にとって、「頑張れ」というのは、時に辛く、心に重くのしかかってしまう ものです。「大丈夫」と言ってもらって支えて欲しい、受け入れて欲しい、という気持ちは、大人も一緒なのかもしれません。「大丈夫」という言葉は、 大人にとっても子どもにとっても、温かくて安心する、まるで魔法のような言葉です。そっと手をつないで、「大丈夫」と唱えて あげることで、少しでも子どもが安心して過ごせるのかも知れません。