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2008年12月1日月曜日

「育児に戸惑うとき」

皆様の育児の参考にしていただけたらと、 『育児のヒント』を記載しています。 
今回は、武蔵工業大学教授 山岸道子先生です。


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 「こんなに一生懸命に育てているのに、なぜ言うことをきかないの!」 とつい怒ってしまっ た時・・・・その結果、 お子さんの様子はよくなりますか?よく言うことを聞いてくれるようにな りますか? 叱れば、怒れば、その時は怖いので、そしていやなので、一応言うことは聞きま すが、しっかりと心から理解したり、納得したり、「そうしよう」と思ってはいないので、2~3日、 経つとまた同じことになってしまうのです。
 親の方は 2 度目、3 度目、4 度目になるとますます怒りが倍増していきます。そしてその分、 子どもの方も「お母さんの言う通りにしよう」という気持ちが薄れます。
 これは親子に限らずどの関係でも同じではないでしょうか。 
 そんな親を子どもはどのようにみているのでしょう。 
 「あのね」という子どものつぶやきから見てみたいと思います

 1)「おかあさんて、すごいね。全然風邪ひかないもんね。いつも怒ってばかりだから、
  バイ菌が口からでてしまうのかなあ」
 2)「わたし、早くお母さんになりたい」 母「どうして?」「お母さんになって怒りたい」

でも子どもたちは、こんなにお母さんが大好きです。
 
 3)「食べ物の中ではママのお弁当が一番好き。食べているとね、やわらかい気持ちに 
  なるんだよ」


 子どもがいうことをきく、きかないはそれまでの育て方の結果です
(1) 愛着形成がしっかりできてお母さんを信頼していること
(2) お母さんが大好きで、お母さんを喜ばせたい と思えること
(3) 今、情緒が安定していること 


のように育ててあれば、言うことは聞いてくれるはずですが・・・。言うことをきかない時、この 3 点を 振り返りましょう。叱ったり、怒ったりすることが必要なのではなく、抱っこしたり、甘えさせてあげ たり、が大事なのです。それが足りないのです。そうしているうちに、いつの間にか「最近、とって も いい子ね・・」 と思える状態になります。


引用 1)あのね(子どものつぶやき) 朝日新聞社 p178 
   2)同上p17 
   3)同上p78


武蔵工業大学教授 山岸 道子