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2010年8月1日日曜日

『のろまなローラー』


作:小出正吾 絵:山本忠敬
(福音館書店1965年) 



 道路を直す車『ローラー』は重い車をころがして、いつもゆ っくり、ゆっくり。トラックや立派な車に「どいたり どいたり」と 言われては、次々に追い越されていきます。お話が進んで いくと、今度は追い越して行ったトラック達がでこぼこ道で パンクして立ち往生。そんなトラック達にローラーは相手を 気遣う言葉を伝え、でこぼこ道を平らな道に直しながらまた ゆっくり、ゆっくりと進んでいくのです。 そんなローラーを見ていると、ゆっくりでも着実に進んでいく ことの大切さや、ひとりひとり違うからこその良さがあるのだと いうことにハッと気付かされます。 
 子育てをしていると、“うちの子は のんびり屋さんで...”と心 配になったり、“周りのお母さんは上手にこなしているのに、 どうして私はうまく出来ないのかしら...”と考えてしまったり することってありますよね。 
 親も子もありのまま、そのままの姿の中にある自分らしさが 素敵なのです!穏やかなローラーの雰囲気や言葉は、読 む人の心をほっとさせてくれます。心の中に温かさがじわっと広がってくる、そんな素敵な絵本です。



ほっと れもんてぃ 保育士 小島 真由美