作:渡辺茂男 絵:大友康夫
(福音館書店1977年)
(福音館書店1977年)
主人公のくまくんが、おでかけをする為に自分で服を着ようとしま
すが、なかなか上手く出来ません。“しゃつをはいたら どうなる?”
“ぱんつをきたら どうなる?” “どうしたらいいのかな?” と、くまくんが
ひとつひとつ試しながら考えていく姿には、「こういうことって、あ
る!」と大人も子どもも思わず頷いてしまいます。
子どもにとって、今まで出来なかったことが自分の力で出来るように なることは、とても嬉しいことです。“自分でやってみたい!”という気 持ちを持てた時が自立への第一歩。自分で!という意志を示した 時、それは子どもの成長の証しであり、とても喜ばしいことなのです。 でも、ああでもない、こうでもないと、一つのことを繰り返している子ど もの姿を見ていると、イライラしてしまったり、つい“こうしたらいいの に...”と手を差し伸べたくなってしまうものですよね。大人から見ると 遊んだり、ふざけたりしているように見えてしまうこともあるかもしれま せん。ですが、子どもは時には癇癪を起しながら、また時には楽しみ ながら試行錯誤を繰り返していくことで学んでいるのです。
単純な言葉の繰り返しで進んでいくお話ですが、主人公のくまくん の姿からはそんな子どもの心の動きもよく伝わってきます。時には一 歩下がって見守ってみませんか。 子どもの姿を丸ごと楽しんでしま うことの大切さに気付かせてくれる、そんな素敵な絵本です。
子どもにとって、今まで出来なかったことが自分の力で出来るように なることは、とても嬉しいことです。“自分でやってみたい!”という気 持ちを持てた時が自立への第一歩。自分で!という意志を示した 時、それは子どもの成長の証しであり、とても喜ばしいことなのです。 でも、ああでもない、こうでもないと、一つのことを繰り返している子ど もの姿を見ていると、イライラしてしまったり、つい“こうしたらいいの に...”と手を差し伸べたくなってしまうものですよね。大人から見ると 遊んだり、ふざけたりしているように見えてしまうこともあるかもしれま せん。ですが、子どもは時には癇癪を起しながら、また時には楽しみ ながら試行錯誤を繰り返していくことで学んでいるのです。
単純な言葉の繰り返しで進んでいくお話ですが、主人公のくまくん の姿からはそんな子どもの心の動きもよく伝わってきます。時には一 歩下がって見守ってみませんか。 子どもの姿を丸ごと楽しんでしま うことの大切さに気付かせてくれる、そんな素敵な絵本です。
ほっとれもんてぃ保育士 小島真由美