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2011年4月1日金曜日

『おでかけのまえに』


作:筒井頼子 絵:林明子
(福音館書店1980年) 



 暖かく、過ごしやすい季節に入り、お子さんを連れて「ちょっと外に遊びに出かけようかしら?」と思われる方も多い のではないでしょうか。
 この絵本に登場する親子もある晴れた日曜日にお弁当を持ってピクニックに出かけようとするのですが...主人公の 小さな女の子、あやこは嬉しくて大張りきり!お弁当を詰めようとしたらぐちゃぐちゃになってしまったり、ピクニックに持 っていくお父さんのバックが開けっぱなしなのに気づき、閉めてあげようとしたら上手くいかず中身が全部出てきてしま ったり...最後は待ちきれなくなって外に飛び出し転んでしまい、お気に入りの洋服は泥だらけ。
 忙しい時ほど何かが起こる...子育てをしていく中でそんな経験をされたことのある方も多いのではないでしょうか。こ の絵本を読んでいると、自分で何でもやってみたいさかりの小さな子どもたちにとって“おでかけ”がどんなに魅力的な ものなのか、そして、大人から見ると一見“困ったこと”と、感じてしまう行動の裏側には子どもの思いや理由があるのだ ということが、とてもよく伝わってきます。こんな時、感情的に叱ってしまうのは逆効果。ちょっと落ち着いて、子どもがな ぜそうしたのか、子どもの立場に立って考えてみると良いかもしれませんね。
 子どもの気持ちを汲み取ってあげることの出来る時間と心の余裕がもてると、子どもにとっても大人にとってもストレ スが少なくハッピーに過ごせる...そんなヒントを与えてくれる絵本です。 


ほっと れもんてぃ保育士 小島真由美