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2011年6月1日水曜日

「今しかできない!離乳食の関わり方」


皆様の育児の参考にしていただけたらと、『育児のヒント』を記載しています。 
今回は、「地域栄養ケアPEACH厚木」 代表 江頭文江先生です。 


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 赤ちゃんは、生まれた直後から本能的に乳首を探し、必死に咥えて、チュッチュと吸いながら飲んでいきます。これは吸綴反射とよばれるもので、おかあさんの胎内にいるときから、羊水を飲み、産まれて きた直後から母乳を飲む練習をしています。
 成長とともに、指しゃぶりをしたり、おもちゃを噛んでみたりと口の中に物を入れ、感覚機能も発達させ、 さらに唾液をだらだらと流すようになり、離乳の準備に入ります。

 さて、ここで離乳食の意義について考えてみます。離乳食は噛んだり飲み込んだりすることを覚える、母乳やミルク以外の味を経験し始める、食を通して、スキンシップするなどの意義があります。吸綴反射とは異なり、捕食や咀嚼などを月齢に応じて学習していきます。また、母乳やミルク以外の味を経験し、いろいろな食材の味を覚えていきます。味覚の形成だけではなく、腎機能もまだ十分に発達しているわけではないため、極端に甘いものやしょっぱいものを食べさせることは、良いこと ではありません。 


 また、お子さんのもぐもぐと食べている様子をじっくり観察しながら関わることは、親子のよいスキンシップの時間ともなります。単に口で「もぐもぐ噛んでね」といっても、「噛む」という言葉の意味が分からなければ、赤ちゃんは噛むという動作も分かりません。しっかりと視界に入り、目でみえるように奥歯でかむ動きを見せてあげれば、それを真似するように上手に動かすことでしょう。 
 月齢により、できることが異なります。お子さんの成長に合わせて、食事の準備(食形態や食環境)などを調整してあげましょう(表1をご参照ください)。 




 管理栄養士、摂食・嚥下アドバイザー、食育アドバイザー 江頭 文江