作:竹下文子 絵:鈴木まもる
(佼成出版社 2010年11月発行)
(佼成出版社 2010年11月発行)
自分で出来ることが少しずつ増えていくことは、“大きくなっ
た!”と実感でき、子どもにとっても嬉しいこと。でも、小さいか
らこそ甘えられるという特別感も幼い子どもにとっては嬉しいこ
となのですよね。“もう赤ちゃんじゃないよ!”とちょっと背伸び
したいような気持ちと、“まだ大きくないよ、小さいよ...”と甘え
たい気持ち。この絵本はそんなふたつの気持ちの間で揺れ
動くゆいちゃんという女の子のお話です。
ゆいちゃんは、このふたつの気持ちの間で揺れ動きながら 『自分は、本当は大きいの?それとも小さいの?』と疑問を持ち ます。成長していく過程で誰もが一度は似たような疑問や不 満を感じることがあるのではないでしょうか。また、自分では出 来ると思っていても、思ったようには出来なくてひとりで怒りだ したりする、なんてことがあるのもちょうどこの時期ですよね。そ れは、子どもが自立に向かって一歩踏み出そうとしているから こその、必要な心の葛藤です。子どもは大きくなったと感じら れる自分と、まだ小さいと感じられる自分の間を行ったり来たり しながら、一歩一歩成長していくのです。
このお話はそんな子どもの心が読む人にストレートに伝わ り、こんなことある!と、親子で一緒に共感できる絵本です。 子どもの揺れ動く心に上手く付き合いながら、ゆったりと成長 を見守っていける気持ちのゆとりが持てたら良いですね。
ゆいちゃんは、このふたつの気持ちの間で揺れ動きながら 『自分は、本当は大きいの?それとも小さいの?』と疑問を持ち ます。成長していく過程で誰もが一度は似たような疑問や不 満を感じることがあるのではないでしょうか。また、自分では出 来ると思っていても、思ったようには出来なくてひとりで怒りだ したりする、なんてことがあるのもちょうどこの時期ですよね。そ れは、子どもが自立に向かって一歩踏み出そうとしているから こその、必要な心の葛藤です。子どもは大きくなったと感じら れる自分と、まだ小さいと感じられる自分の間を行ったり来たり しながら、一歩一歩成長していくのです。
このお話はそんな子どもの心が読む人にストレートに伝わ り、こんなことある!と、親子で一緒に共感できる絵本です。 子どもの揺れ動く心に上手く付き合いながら、ゆったりと成長 を見守っていける気持ちのゆとりが持てたら良いですね。
ほっと れもんてぃ保育士 小島真由美