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2012年6月1日金曜日

これからの保育•育児「主体性•自発性を大切に」


皆様の育児の参考にしていただけたらと、『育児のヒント』を記載しています。
東京都市大学特任教授 山岸道子先生に、保育所保育指針について
3 回のシリーズでお話して頂き、今回は、第 1 回目です。




保育指針を読み解くNo.1
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 「親が子を育てる」営みは日本では保護者に与えられた権利でも義務でもあります。原則として自由に育てていけばよいのです。でも子どもの発達を十分に促し、その個性を大事に育てるためには多くの母親は育児書など何かを参考にしていることでしょう。乳幼児をお育ての方々は「保育所保育指針」や「幼稚園教育要領」があるのをご存知でしょうか。ご存知でもそれは保育所や幼稚園が参考にするもので私たちには関係ないと思っておられるでしょうか・・・・ 実は平成20年度に改正されたそれらは、保育所や幼稚園は保護者の方々と考えや心をそろえて保育や育児をしていくために保護者の方々に読みやすく作成してあります。勿論ご家庭でお育ての場合ももっとも参考になる育児書です。今回から3回にわたってそのご紹介とその中からのポイントをお伝えしていくつもりです。どうぞご利用ください。

 また、保育所保育指針は、きっと「ほっとれもんてぃ」でもご覧になれると思います。
 1回目は「子どもの発達をもっともよく育むためには・・」ということについてお話ししていきます。 それは簡単なのです。「子どものやりたいことをやりたいだけさせてあげること」なのです。なぜなら

1  やりたいことは子どもが選んでいますから 発達段階によく合っているということ
2  やりたいことをやりたいだけできると子どもは満足してストレスがありません
  ・・・ ストレスは子どもの問題行動の源です・・・
3 人間は誰でもやりたいことをしている時に多くを学ぶものです 子どもも沢山の事を学びます

 こんなに良いところが沢山あるのが 保育所保育指針で最も重視している「自発性・主体性の尊重」なので す。ではそのための育児はどうすればいいのでしょうか。

 それは 簡単です。「ダメ・いけません(禁止や抑制)」「待っててね・後でね・(延期)」をできるだけ言わないことなのです。いかがでしょう・・・ できるでしょうか しているでしょうか・・・・
 でも・・・ 「危ないときは仕方ない」「いけないことをした時は仕方ない・・」と思われているでしょうか・・・ 案外 親が「危ない」と思っていても危なくないこともあるのです。「いけないこと」と思っていることは、本当にいけないことでしょうか・・・ 案外 お母さんの思い込みであることも多く、禁止してまでさせられないことではない場合があります。禁止や抑制、延期は子ども にストレスを与えることはご理解いただけると思います。今日から 昨日の半分にしてみてはいかがでしょうか。きっと子どもたちは幸せそうな満足そうな表情をします。そうすると「子どもは幸せ」にもなるのです。人は満足すると情緒が安定します。 そして優しくもなります。親切にもなります。それは多くの人と仲良くできることです。そして意欲も出るのです。よい発達を促すことになると思いませんか?  でも「それではわがままな子になるのでは?」と思う方には次回号でお話しします。
 決し てわがままな子になりませんので期待してください。




山岸 道子