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2015年3月30日月曜日

『ほめ方にも”コツ”がある!?』

皆様の育児の参考にしていただけたらと、『育児のヒント』を記載しています。今回は、あゆのこ保育園園長 町田和子 先生です。
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 春ですね。あゆのこ保育園でも新年度の保育が始まりました。子ども達は環境の変化に不安でいっぱい! 一日も早く子ども達が安心し、笑顔を見せてくれるよう、保育士はあの手この手で工夫をしています。子ども達の笑顔を引き出す一番の方法は「ほめる」事ですね。今回は、ほめ方について、保育の中で心がけていることをお伝えします。

人はだれでも、「注目されたい」と思っています。頑張ったときに、まわりの誰かが自分の努力に気付き、認めてくれると、嬉しくてパワーが湧いてきますね。特に子ども達は、親にほめられたり、喜ばれたりすると、「もっと頑張ろう!」という気持ちになります。

 注目には2種類あります。「肯定的な注目」と「否定的注目」です。「ほめる」「認める」「笑顔を返す」は、肯定的な注目です。プラスのパワーの源ですね。一方、「否定的な注目」は「叱る」「怒る」「非難する」「問いただす」・・・。私達はどうしても、子どもが「好ましい」行動をしている時には注目を向けず、「してほしくない」行動をしていると、即座に「否定的な注目」を与えがちです。でも、「否定的な注目」が多くなると、「子育ての悪循環」に陥ります。<困った子(焦り)→手に負えない(無力感)→厳しい罰(自己嫌悪)→温かみのある関わりが減る(拒否感)→子どもの反抗・強情(怒り)→やっぱりこの子は・・・(攻撃)→困った子(焦り)・・・>というように・・・。 理想は、困った行動は「みてみぬふり」、望ましい行動は、「その場でほめる」ですが、なかなかそうもいきませんね。でも、「頑張ろう!」というプラスのパワーは、ほめられ、認められ、笑顔を返されるときにしか湧いてきません。子どもが自ら「好ましい行動」を取れるように、「肯定的な注目」でプラスのパワーをたくさん与えてあげましょう。
 
 子どもにプラスのパワーを与える「注目」にはいろいろあります。“ほめる”(~したの、えらいね!)”励ます”(もう少しだね、がんばれ!)、”気づいていることを知らせる”
(~してくれたんだね!)、“ほほえむ”(同時にOKサイン、Vサインをしてもよいですね。)、“感謝する”(~してくれて、ありがとう。嬉しかったよ!)など・・・。 

 その「ほめ方」にもコツがあります。それは、「25%ルール」です。完全に(100%)できたときにほめるのではチャンスも少ないので、行動の途中で段階的にほめていく、というものです。そうすれば、完全にできるまでに何度もほめられることになり、子ども達のやる気のパワーも持続します。例えば、「自分で(やることに)気づいたんだ、えらいね!」、「がんばってるね!(ちゃんと見てるよサイン)」、「すごいね、もう少しだね!」、「やったね!」というように。

 とは言え、お子さんとの関わり方に悩まれる方もいらっしゃることと思います。今年度、ほっとれもんてぃでは、個別の相談の機会を増やし、お子さんにあった具体的な関わり方などもアドバイスさせていただきます。是非ご利用下さい。
                                 町田 和子
 
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